ヤマアラシのジレンマ
【ヤマアラシのジレンマ】
冬の寒い中、二匹のヤマアラシがいました。二匹は寒くて孤独で、一人ぼっちで居るのが辛く、お互いに暖め合おうと近づきます。しかし、近づきすぎると相手のとげが自分を刺し、とても痛いのです。見たら相手も痛がっています。
これ以上一緒にいたら痛いだけだぞと思い、離れます。離れると確かにもう痛みはないが寂しく寒く孤独です。
だからまた、そろそろと近付きます。そしてまた、無謀な近付き方をすると、自分が苦しくなってきて離れます。
かといって離れると寒くなる。二匹は近づいたり離れたりを繰り返し、ようやくお互いに傷つかず、寒くも無い距離を見つける。
哲学者ショーペンハウエルの寓話を元に心理学の大家フロイト(SM心理と言えばこの人)が考えたお話です。
ヤマアラシのジレンマとはお互い踏み込みすぎると傷つけたり、居心地が悪くなったりして関係が悪化する。
だからと言って離れすぎると疎遠になり、関係が保てない。
このような「自己の自立」と「相手との一体感」という二つの欲求によるジレンマがあり、かつそのような意味とは逆に、お互い紆余曲折の末に、傷つけ合わない、適度な距離が作れるようになってくるという話です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
M「って言う話し知ってるかい?右京さん?」
京「心理学分野において有名な話よね?勿論知ってるわ。」
M「なんか僕たちの事言ってるみたいじゃない?」
京「そうね、確かに。私、貴方に棘、刺されまくりだったもん。本当に我が儘でついて行けなかった・・・。
途中から私のこと勝手に自分の物だと思って、凄い嫉妬したり横暴に振舞ったり酷かったね・・・忠犬どころか、とんだ駄犬で。」
京「って言うか貴方プロでしょ?(心理学の)プロが何距離間違えてるの」(会員さんに同意の上で書いてます。)
M「確かにそうだけど、普段接してる患者さんとは違うし、何よりこんな男女関係?色事?なんて無理だよ。それこそかのフロイトだって
『まだ誰も答えを導けず、さらに私の30年にも及ぶ女性心理の研究にもかかわらず答えがわからないことは『女性は何を欲しているかだ』
って言ってるじゃない?専門外だよ。女性心理は。」
京「そうだけど最初の頃は特に酷かったわよ。40年連れ添った奥さんいるのに、右京と一緒になりたいとかって暴走してたし。ビックリしたもん。なのに酷いことばかり言うし。何回シオラ辞めようかと思ったか。」
M「いやー、あの時は家庭の他に別の家庭があると妄想しちゃってね。なんか両立してる気分だったよ。」
M「情緒不安定な時期だったし、右京さんがお店で他の男性とセッションしていることを考えるだけで、嫉妬してしまってシオラに行くの何度辞めようかと思ったか。そして右京さんの興味を引こうと他のドミナに行こうとしたり考えたけど、それじゃ右京さん裏切った事になるしーと思ってグルグル毎日辛かったよ。」
京「今はだいぶ落ち着いて来たよね。本当に良かったわ。(躾けるのに苦労したけど)ぼそっ」
M「まぁ、さすがに最初に会ってから1年半年近く経ってるしね。ベビードミナなのに初々しさが全くなかったけど。」
京「悪かったわね!!」
M「まぁ、人間関係で悩むのは仕方がないことだよ。そればかりは一生ついて回ることだし。」
M「右京さん、人間関係で悩む際は2通りがあって
①心の距離が遠すぎて会話が成り立たない
②心の距離を近づけすぎるとその人が入って欲しくない領域にまで気付かずに入ってしまいトラブルになる
大きく分けてこの二つになるんだよ。」
M「そして、ヤマアラシには大きく分けて
1、寒さに強くてとげの長いヤマアラシ。(鈍感で超然としたタイプ)
2、寒さに弱くてとげの長いヤマアラシ。(無神経でしつこいタイプ)
3、寒さに強くてとげの短いヤマアラシ。(人間嫌いになりやすいタイプ)
4、寒さに弱くてとげの短いヤマアラシ。(人に近づいてはボロボロになるタイプ)
の4タイプがある。これら色んなタイプが居るからこそ、コミュニケーション取るのが難しいんだけどね。」
京「私は3、のタイプかな。人嫌いだし。貴方は明らかに2、ね。」
M「酷いよ右京!!それもしかして言葉責め?僕はあまり精神的に責められるのは嫌いだ。なんて言ったってエゴマゾだからね(エッヘン)」
京「ははははは(笑ってごまかそう)汗」
M「大丈夫だよ。右京さん。ヤマアラシのジレンマは永久に続くと感じるかもしれないけど、人は、経験反省し、そして、同じようにならないように学習する能力があるから。そう、まるで僕らみたいじゃないか?」
京「何回酷すぎてNG出そうと思ったか(ボソッ)」
M「そんな事言わないで右京さん!!」
京「今まで何回も他風俗の女性にもNG出されて来てたみたいだもんね。本当に女性関係においての距離図るの苦手よね。」
京「でも本当に女王様と奴隷、ただのマゾや会員さんにも同じことが言える」
京「近づいたかなーと思ったら、お互いに傷つけ距離をとる。プレイ中は酷い事どんなにしても大丈夫なのに終わったとたん、モードが切り替わって距離測り間違う。私は正直プレイだけ出来れば良いのにと思うけど、それだけじゃ駄目なのよね。プレイ以外のコミュニケーションの段階が重要になる。」
M「Mスイッチが入ってる時は、棘に刺さろうが殴られようが平気なのにね。男って意外と繊細だからね。」
京「貴方は鈍感すぎて、ドミナ側を傷つけまくるタイプだけど。」
M「もう右京!そんな事いって。嫌いになるよ。でも確かにあの時はごめんなさい。もう反省しています。でも最近いい子になってきたでしょ?」
京「70歳近い男性に良い子って言うのも変だけど、安定してきたよね?関係性が」
M「そうだね。最初は、(じぇねれ~しょんギャップ)に苦しんだけど。」
京「(そう言う問題じゃないと思うけど言うとめんどくさくなるから言うの辞めよう・・・。)(^_^;)」
M「でもね、こうやって年をとって、周りの人間が次々と亡くなって行くなか、若い女性と、しかも女王様とだよ。
変態プレイするだけでなく、色々なお話が出来て楽しいよ。人生に活力が出る感じかな?
右京と知り合えて元気出たよ。」
京「確かに最初会ったときは、前のドミナに完全拒絶されて情緒不安定だったもんね。まぁ、あの時期が私にとっては一番辛かったけどね・・・。私傷つけられまくりだったよ。まったく・・・。」
M「まぁまぁ、もう前の話だしもう良いじゃない?よーし、死ぬまで変態なプレイしちゃうぞ!あと10年ぐらいは出来るよね?」
京「10年って私いったい何歳よ(笑)それに貴方もう明らかに現役じゃないでしょ?」
M「うん。っと言うか寝たきりになってそう。」
京「そうなったら浣腸プレイとか、リアル介護プレイしてあげるね。」
M「こんな偏屈なジジイに愛想つかさなくてくれてありがとう。僕は下手だからね。距離の取り方が、特に女性とは。まぁ、仕方ないよ僕らの年代は。」
京「年代だけのせいじゃないと思うけど、本当によくなって来て良かった。傷つけ合って苦しみあったけど、お互いに距離が分かってきたものね。」
M「相手の針の長さをよく考えて近づきつつ、遠ざかり、時には傷ついたり寒くなったりを繰り返して、適度な距離感を掴める様になることがコミュニケーションのコツであり、かつ最も難しいところ。
このジレンマは僕たち人間にとって「普遍的な課題」だよ。右京さん。」
京「私は今までいっぱい、いっぱい距離測り間違えて傷つけて来た。その度に後悔して、そして臆病になる。でもそれじゃ何も始まらない。」
皆がお互いに傷つかない、適度な距離を保てると良いね。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人間は常に誰かを傷つけ傷つけられて生きている。一人では生きられない生き物が、人のぬくもりを求めて求められて、傷つくことが解っていても、死ぬまでこの葛藤を続けていく。
自己の自立は、時として孤独感を伴うもの。相手との一体感は、その孤独感を癒してくれる。けれどそれを最善の形で成就させるには、互いの棘との格闘が必要だったりする。
互いの棘と、どう向き合うか――
人間が、人間として生きていく上での、それは最大の戦いなのかもしれない。
~~~~~~~~~~~~~~
ぎゅっと抱いたはずが突き飛ばして
包み込むはずが切り刻んで
撫でるつもりが引っ掻いて
解り合えたふりしても私たちは別の個体で
だけど一つになりたくて
暗闇でもがいて、もがいてる
いつかお互いに傷つけ合わなくて済む距離が分かるまで。
右京
冬の寒い中、二匹のヤマアラシがいました。二匹は寒くて孤独で、一人ぼっちで居るのが辛く、お互いに暖め合おうと近づきます。しかし、近づきすぎると相手のとげが自分を刺し、とても痛いのです。見たら相手も痛がっています。
これ以上一緒にいたら痛いだけだぞと思い、離れます。離れると確かにもう痛みはないが寂しく寒く孤独です。
だからまた、そろそろと近付きます。そしてまた、無謀な近付き方をすると、自分が苦しくなってきて離れます。
かといって離れると寒くなる。二匹は近づいたり離れたりを繰り返し、ようやくお互いに傷つかず、寒くも無い距離を見つける。
哲学者ショーペンハウエルの寓話を元に心理学の大家フロイト(SM心理と言えばこの人)が考えたお話です。
ヤマアラシのジレンマとはお互い踏み込みすぎると傷つけたり、居心地が悪くなったりして関係が悪化する。
だからと言って離れすぎると疎遠になり、関係が保てない。
このような「自己の自立」と「相手との一体感」という二つの欲求によるジレンマがあり、かつそのような意味とは逆に、お互い紆余曲折の末に、傷つけ合わない、適度な距離が作れるようになってくるという話です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
M「って言う話し知ってるかい?右京さん?」
京「心理学分野において有名な話よね?勿論知ってるわ。」
M「なんか僕たちの事言ってるみたいじゃない?」
京「そうね、確かに。私、貴方に棘、刺されまくりだったもん。本当に我が儘でついて行けなかった・・・。
途中から私のこと勝手に自分の物だと思って、凄い嫉妬したり横暴に振舞ったり酷かったね・・・忠犬どころか、とんだ駄犬で。」
京「って言うか貴方プロでしょ?(心理学の)プロが何距離間違えてるの」(会員さんに同意の上で書いてます。)
M「確かにそうだけど、普段接してる患者さんとは違うし、何よりこんな男女関係?色事?なんて無理だよ。それこそかのフロイトだって
『まだ誰も答えを導けず、さらに私の30年にも及ぶ女性心理の研究にもかかわらず答えがわからないことは『女性は何を欲しているかだ』
って言ってるじゃない?専門外だよ。女性心理は。」
京「そうだけど最初の頃は特に酷かったわよ。40年連れ添った奥さんいるのに、右京と一緒になりたいとかって暴走してたし。ビックリしたもん。なのに酷いことばかり言うし。何回シオラ辞めようかと思ったか。」
M「いやー、あの時は家庭の他に別の家庭があると妄想しちゃってね。なんか両立してる気分だったよ。」
M「情緒不安定な時期だったし、右京さんがお店で他の男性とセッションしていることを考えるだけで、嫉妬してしまってシオラに行くの何度辞めようかと思ったか。そして右京さんの興味を引こうと他のドミナに行こうとしたり考えたけど、それじゃ右京さん裏切った事になるしーと思ってグルグル毎日辛かったよ。」
京「今はだいぶ落ち着いて来たよね。本当に良かったわ。(躾けるのに苦労したけど)ぼそっ」
M「まぁ、さすがに最初に会ってから1年半年近く経ってるしね。ベビードミナなのに初々しさが全くなかったけど。」
京「悪かったわね!!」
M「まぁ、人間関係で悩むのは仕方がないことだよ。そればかりは一生ついて回ることだし。」
M「右京さん、人間関係で悩む際は2通りがあって
①心の距離が遠すぎて会話が成り立たない
②心の距離を近づけすぎるとその人が入って欲しくない領域にまで気付かずに入ってしまいトラブルになる
大きく分けてこの二つになるんだよ。」
M「そして、ヤマアラシには大きく分けて
1、寒さに強くてとげの長いヤマアラシ。(鈍感で超然としたタイプ)
2、寒さに弱くてとげの長いヤマアラシ。(無神経でしつこいタイプ)
3、寒さに強くてとげの短いヤマアラシ。(人間嫌いになりやすいタイプ)
4、寒さに弱くてとげの短いヤマアラシ。(人に近づいてはボロボロになるタイプ)
の4タイプがある。これら色んなタイプが居るからこそ、コミュニケーション取るのが難しいんだけどね。」
京「私は3、のタイプかな。人嫌いだし。貴方は明らかに2、ね。」
M「酷いよ右京!!それもしかして言葉責め?僕はあまり精神的に責められるのは嫌いだ。なんて言ったってエゴマゾだからね(エッヘン)」
京「ははははは(笑ってごまかそう)汗」
M「大丈夫だよ。右京さん。ヤマアラシのジレンマは永久に続くと感じるかもしれないけど、人は、経験反省し、そして、同じようにならないように学習する能力があるから。そう、まるで僕らみたいじゃないか?」
京「何回酷すぎてNG出そうと思ったか(ボソッ)」
M「そんな事言わないで右京さん!!」
京「今まで何回も他風俗の女性にもNG出されて来てたみたいだもんね。本当に女性関係においての距離図るの苦手よね。」
京「でも本当に女王様と奴隷、ただのマゾや会員さんにも同じことが言える」
京「近づいたかなーと思ったら、お互いに傷つけ距離をとる。プレイ中は酷い事どんなにしても大丈夫なのに終わったとたん、モードが切り替わって距離測り間違う。私は正直プレイだけ出来れば良いのにと思うけど、それだけじゃ駄目なのよね。プレイ以外のコミュニケーションの段階が重要になる。」
M「Mスイッチが入ってる時は、棘に刺さろうが殴られようが平気なのにね。男って意外と繊細だからね。」
京「貴方は鈍感すぎて、ドミナ側を傷つけまくるタイプだけど。」
M「もう右京!そんな事いって。嫌いになるよ。でも確かにあの時はごめんなさい。もう反省しています。でも最近いい子になってきたでしょ?」
京「70歳近い男性に良い子って言うのも変だけど、安定してきたよね?関係性が」
M「そうだね。最初は、(じぇねれ~しょんギャップ)に苦しんだけど。」
京「(そう言う問題じゃないと思うけど言うとめんどくさくなるから言うの辞めよう・・・。)(^_^;)」
M「でもね、こうやって年をとって、周りの人間が次々と亡くなって行くなか、若い女性と、しかも女王様とだよ。
変態プレイするだけでなく、色々なお話が出来て楽しいよ。人生に活力が出る感じかな?
右京と知り合えて元気出たよ。」
京「確かに最初会ったときは、前のドミナに完全拒絶されて情緒不安定だったもんね。まぁ、あの時期が私にとっては一番辛かったけどね・・・。私傷つけられまくりだったよ。まったく・・・。」
M「まぁまぁ、もう前の話だしもう良いじゃない?よーし、死ぬまで変態なプレイしちゃうぞ!あと10年ぐらいは出来るよね?」
京「10年って私いったい何歳よ(笑)それに貴方もう明らかに現役じゃないでしょ?」
M「うん。っと言うか寝たきりになってそう。」
京「そうなったら浣腸プレイとか、リアル介護プレイしてあげるね。」
M「こんな偏屈なジジイに愛想つかさなくてくれてありがとう。僕は下手だからね。距離の取り方が、特に女性とは。まぁ、仕方ないよ僕らの年代は。」
京「年代だけのせいじゃないと思うけど、本当によくなって来て良かった。傷つけ合って苦しみあったけど、お互いに距離が分かってきたものね。」
M「相手の針の長さをよく考えて近づきつつ、遠ざかり、時には傷ついたり寒くなったりを繰り返して、適度な距離感を掴める様になることがコミュニケーションのコツであり、かつ最も難しいところ。
このジレンマは僕たち人間にとって「普遍的な課題」だよ。右京さん。」
京「私は今までいっぱい、いっぱい距離測り間違えて傷つけて来た。その度に後悔して、そして臆病になる。でもそれじゃ何も始まらない。」
皆がお互いに傷つかない、適度な距離を保てると良いね。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人間は常に誰かを傷つけ傷つけられて生きている。一人では生きられない生き物が、人のぬくもりを求めて求められて、傷つくことが解っていても、死ぬまでこの葛藤を続けていく。
自己の自立は、時として孤独感を伴うもの。相手との一体感は、その孤独感を癒してくれる。けれどそれを最善の形で成就させるには、互いの棘との格闘が必要だったりする。
互いの棘と、どう向き合うか――
人間が、人間として生きていく上での、それは最大の戦いなのかもしれない。
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ぎゅっと抱いたはずが突き飛ばして
包み込むはずが切り刻んで
撫でるつもりが引っ掻いて
解り合えたふりしても私たちは別の個体で
だけど一つになりたくて
暗闇でもがいて、もがいてる
いつかお互いに傷つけ合わなくて済む距離が分かるまで。
右京
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