噛み癖
可愛らしい上目遣い。物干しげな眼差し。
そっと体に触れてみる。
触れた部分がくすぐったいのか、ぴくっと小さく震える。
その様子が可愛くて愛おしく、とっても悪いことをしているような気分になると同時に加虐心をくすぐる。
鋭い犬歯を皮膚に食い込ませた。喉元から恥ずかしい声が漏れる。
次に平らな前歯が、そして最後に奥歯が食い込む。
いつからだろう?
噛み付き出した当初は単なる痛みしか訴えていなかったのに、今じゃ快楽を伴ったものになっている。
ただの痛みに対する反応ではなく、ぞくぞく全身を震わせ甘い吐息を漏らすようになってきた。
耳たぶ、ほっぺた、首筋、どんどん下に行き、乳首に思いっきり噛みつく・・・。
痛さのあまり、思わず抵抗のために手が前にでる。
「勝手に抵抗して・・・。本当に悪い子ね」
捕まえた指先を容赦なく思いっきり噛みつく。
鈍い痛みがじわじわと込み上げてくる。
触れる唇と舌の柔らかさ、口腔内の暖かさと同時に鋭い痛みに声が出る。
もしかしたら今、噛まれている相手の表情以上に、私の顔は恍惚としているのかもしれない。
傍から見れば不健康極まりない暗く澱んだ遊びだ。
ギリギリとそのまま力を入れていく。
歯が皮膚を貫いてしまうのではないかと言うぐらい噛み付いた。
「痛っ!。もう無理!」
限界を感じたのかそう叫んだ。
それを聞いてなぜかムカついた。なので意地悪をしてしまう。
「え?本当に止めて良いの?じゃもう一生しないから。」
こう言うと、おあずけをくらった犬のような顔になる。
少し残念そうな顔をするのを見て、思わず頬を緩ませると同時にゾクゾクといけない感覚が全身を駆け巡る。
「へぇー。私に噛まれたくないんだ。じゃあどうしようかなー?」
「優しくなら噛まれても大丈夫です。」そう小さな声で言う。正直な人だ。
「え?優しく?そんなの無理。だって美味しそうなんだもん。」
「ほら、ここなんて特に美味しそう」
二の腕はぷにぷにしていて純粋に気持ちいい。
噛みごたえがあり、そして美味しい。そんな事を考えながら腕を掴んだ。
「優しくは無理だから強くしていくよー。」
再び焦らすように、焦らすようにゆっくりと強く噛んでいく。
あまりにもジワジワと時間をかけて噛んでいったせいか、相手から思わず「ひと思いに噛んでください!」と懇願される。
「ふふふ。本当は噛まれて嬉しいくせに。私をその気にさせるためにワザと嫌がったんでしょう?」
なぜかその様子を見て満足したのか、安心してゆっくりと愛情込めて噛んでいく。
「噛まれて感じるなんてどうかしてるんじゃない?」
体中にはまるで子馬の蹄みたいな跡がどんどん刻まれていく。
「そんなに大きな声出して、ここが好きなんだーー。へーー。」
「ねえ?噛まれている時ってどんな感じなの?」
「えっと。歯が皮膚に食い込んだかと思うと同時に痛みが広がってきて、徐々に痛みが強くなり、耐えられなくなるあたりで頭が真っ白になってきて快感がジワジワと脳内に広がるみたいな感じ。
まるで全身が食べられる感覚。かな?」
「ここまでして痛くないの?」
「痛いけど、ちょっとだけ気持ちいい。そしてなんか必要とされている感じがあるから嬉しい・・・。」
「そう・・・。なら遠慮せず噛んでも良いのね?」
「ふふふふ、面白ーい。痛そうな顔している癖に、随分と気持ち良さそうな声出すんだから」
「もっともっと噛んで体の中でどこが一番、噛まれて感じるのか調べてあげる」
そう耳元で囁いて柔く噛む。
ビクッと腕の中で震える相手。
陰部に顔を近づかせ、熱い吐息をかける。
そして期待させといて足の付け根あたりに噛み付く。
予想外の出来事だったのか、「あっ!」と言う大きな声が出た。
「何期待してたのよ。残念でしたー。」
反応が可愛いなー。と思ったのでそのまま噛み続けた。
・
・
・
次の日。
携帯にメールが一件受信されていた。
中を見ると歯型がついた体の写真と一言のメッセージが
「記念に撮りました。また痕つけてね。」
~~~~~
過去の恋愛話。
右京
そっと体に触れてみる。
触れた部分がくすぐったいのか、ぴくっと小さく震える。
その様子が可愛くて愛おしく、とっても悪いことをしているような気分になると同時に加虐心をくすぐる。
鋭い犬歯を皮膚に食い込ませた。喉元から恥ずかしい声が漏れる。
次に平らな前歯が、そして最後に奥歯が食い込む。
いつからだろう?
噛み付き出した当初は単なる痛みしか訴えていなかったのに、今じゃ快楽を伴ったものになっている。
ただの痛みに対する反応ではなく、ぞくぞく全身を震わせ甘い吐息を漏らすようになってきた。
耳たぶ、ほっぺた、首筋、どんどん下に行き、乳首に思いっきり噛みつく・・・。
痛さのあまり、思わず抵抗のために手が前にでる。
「勝手に抵抗して・・・。本当に悪い子ね」
捕まえた指先を容赦なく思いっきり噛みつく。
鈍い痛みがじわじわと込み上げてくる。
触れる唇と舌の柔らかさ、口腔内の暖かさと同時に鋭い痛みに声が出る。
もしかしたら今、噛まれている相手の表情以上に、私の顔は恍惚としているのかもしれない。
傍から見れば不健康極まりない暗く澱んだ遊びだ。
ギリギリとそのまま力を入れていく。
歯が皮膚を貫いてしまうのではないかと言うぐらい噛み付いた。
「痛っ!。もう無理!」
限界を感じたのかそう叫んだ。
それを聞いてなぜかムカついた。なので意地悪をしてしまう。
「え?本当に止めて良いの?じゃもう一生しないから。」
こう言うと、おあずけをくらった犬のような顔になる。
少し残念そうな顔をするのを見て、思わず頬を緩ませると同時にゾクゾクといけない感覚が全身を駆け巡る。
「へぇー。私に噛まれたくないんだ。じゃあどうしようかなー?」
「優しくなら噛まれても大丈夫です。」そう小さな声で言う。正直な人だ。
「え?優しく?そんなの無理。だって美味しそうなんだもん。」
「ほら、ここなんて特に美味しそう」
二の腕はぷにぷにしていて純粋に気持ちいい。
噛みごたえがあり、そして美味しい。そんな事を考えながら腕を掴んだ。
「優しくは無理だから強くしていくよー。」
再び焦らすように、焦らすようにゆっくりと強く噛んでいく。
あまりにもジワジワと時間をかけて噛んでいったせいか、相手から思わず「ひと思いに噛んでください!」と懇願される。
「ふふふ。本当は噛まれて嬉しいくせに。私をその気にさせるためにワザと嫌がったんでしょう?」
なぜかその様子を見て満足したのか、安心してゆっくりと愛情込めて噛んでいく。
「噛まれて感じるなんてどうかしてるんじゃない?」
体中にはまるで子馬の蹄みたいな跡がどんどん刻まれていく。
「そんなに大きな声出して、ここが好きなんだーー。へーー。」
「ねえ?噛まれている時ってどんな感じなの?」
「えっと。歯が皮膚に食い込んだかと思うと同時に痛みが広がってきて、徐々に痛みが強くなり、耐えられなくなるあたりで頭が真っ白になってきて快感がジワジワと脳内に広がるみたいな感じ。
まるで全身が食べられる感覚。かな?」
「ここまでして痛くないの?」
「痛いけど、ちょっとだけ気持ちいい。そしてなんか必要とされている感じがあるから嬉しい・・・。」
「そう・・・。なら遠慮せず噛んでも良いのね?」
「ふふふふ、面白ーい。痛そうな顔している癖に、随分と気持ち良さそうな声出すんだから」
「もっともっと噛んで体の中でどこが一番、噛まれて感じるのか調べてあげる」
そう耳元で囁いて柔く噛む。
ビクッと腕の中で震える相手。
陰部に顔を近づかせ、熱い吐息をかける。
そして期待させといて足の付け根あたりに噛み付く。
予想外の出来事だったのか、「あっ!」と言う大きな声が出た。
「何期待してたのよ。残念でしたー。」
反応が可愛いなー。と思ったのでそのまま噛み続けた。
・
・
・
次の日。
携帯にメールが一件受信されていた。
中を見ると歯型がついた体の写真と一言のメッセージが
「記念に撮りました。また痕つけてね。」
~~~~~
過去の恋愛話。
右京
コメント
コメントの投稿