女殺し屋(黒革の手袋、首絞め、パンスト、首四の字固め)
コンコン。ドアをノックする音が聞こえた。
ガチャリ
男は躊躇せず部屋のドアを開けた。するとそこにはスーツ姿の女性が立っていた。手には黒革の手袋をハメた。
「こんにちは。中に入らせて貰うわね。」
女は男の返事を待たず、履いてきたヒールも脱がずに部屋に入って来た。
男が女の重たい荷物を持とうと腕を出した瞬間、女は隠し持っていた麻縄で瞬時に男の腕を縛りあげた。
突然の出来事が理解できず、ただただ縛られた自分の腕に意識が向いている男を尻目に、女殺し屋は背後から襲いかかり、羽交い絞めにしたまま黒革の手袋で口と鼻を塞いだ。
「むぐぅ・・・、ぐぐぅ」
と苦しそうなうめき声をあげる男の耳元で女は言った。
「ふふ、これで鍛えあげた自慢の肉体も使えないわね。
私はね秘密組織「ラ・シオラ」から派遣されて来た女殺し屋(女王様)よ!今日はある方の命でお前を殺しに(真性のMにしに)来たの。」
羽交い絞めにされ、息もできない状態なのにジタバタ抵抗する男に女は苛立ちを覚え、男の首に白い太ももと足を絡ませ、
グリンっ!
と一気にベットに押し倒した。
見事な連続技に男は成すすべもない。
「抵抗しても無駄よ!大人しくお前が普段から抱いてる変態欲求を晒しなさい!!」
首四の字で頸動脈を絞めながら黒革の手袋による窒息攻撃。
ギチギチと革手袋が軋む音がヤケに響く。
革素材は全く空気を通さないので、息を吸い込もうとしても全く吸うことができない。
僅かに出来た隙間から必死に息を吸うと、革手袋の独特な匂いが鼻腔をついた。
ー数分その状態が続いたー
通常の男性よりも鍛え抜かれた体に女殺し屋はいつもより手こずっている。
命懸けて抵抗する男、それを押さえつける女。
双方とも汗が吹き出す。
女殺し屋は暑いのか、絡めた足を解き、瞬時にスーツのジャケットとシャツを脱ぎ捨てた。
首四の字固めと革手袋による窒息攻撃が外され、身動きが取れるようになった男は逃げ出そうとするが、女は馬乗りになり、男の首を絞めた。
「……ぁ、っ」
「…………っ……」
辛うじて漏れ出た声。
女の指がピンポイントに頚動脈を圧迫している。
ーー薄暗い部屋。ベッドに押し倒されている。ぼんやりとした視界の中、見えるのは色白の肌と大粒の汗と下着のレース。
そして暗いサングラスの奥底に光る冷たい目ーー
男は朦朧とした意識の中、見上げた先の無表情の女を見て思わず
ーー綺麗だーー
と音にもならない声で呟いた。
続く。
~~~~~~~~~~~~
長くなったので二回に分けて明日更新します。
右京
ガチャリ
男は躊躇せず部屋のドアを開けた。するとそこにはスーツ姿の女性が立っていた。手には黒革の手袋をハメた。
「こんにちは。中に入らせて貰うわね。」
女は男の返事を待たず、履いてきたヒールも脱がずに部屋に入って来た。
男が女の重たい荷物を持とうと腕を出した瞬間、女は隠し持っていた麻縄で瞬時に男の腕を縛りあげた。
突然の出来事が理解できず、ただただ縛られた自分の腕に意識が向いている男を尻目に、女殺し屋は背後から襲いかかり、羽交い絞めにしたまま黒革の手袋で口と鼻を塞いだ。
「むぐぅ・・・、ぐぐぅ」
と苦しそうなうめき声をあげる男の耳元で女は言った。
「ふふ、これで鍛えあげた自慢の肉体も使えないわね。
私はね秘密組織「ラ・シオラ」から派遣されて来た女殺し屋(女王様)よ!今日はある方の命でお前を殺しに(真性のMにしに)来たの。」
羽交い絞めにされ、息もできない状態なのにジタバタ抵抗する男に女は苛立ちを覚え、男の首に白い太ももと足を絡ませ、
グリンっ!
と一気にベットに押し倒した。
見事な連続技に男は成すすべもない。
「抵抗しても無駄よ!大人しくお前が普段から抱いてる変態欲求を晒しなさい!!」
首四の字で頸動脈を絞めながら黒革の手袋による窒息攻撃。
ギチギチと革手袋が軋む音がヤケに響く。
革素材は全く空気を通さないので、息を吸い込もうとしても全く吸うことができない。
僅かに出来た隙間から必死に息を吸うと、革手袋の独特な匂いが鼻腔をついた。
ー数分その状態が続いたー
通常の男性よりも鍛え抜かれた体に女殺し屋はいつもより手こずっている。
命懸けて抵抗する男、それを押さえつける女。
双方とも汗が吹き出す。
女殺し屋は暑いのか、絡めた足を解き、瞬時にスーツのジャケットとシャツを脱ぎ捨てた。
首四の字固めと革手袋による窒息攻撃が外され、身動きが取れるようになった男は逃げ出そうとするが、女は馬乗りになり、男の首を絞めた。
「……ぁ、っ」
「…………っ……」
辛うじて漏れ出た声。
女の指がピンポイントに頚動脈を圧迫している。
ーー薄暗い部屋。ベッドに押し倒されている。ぼんやりとした視界の中、見えるのは色白の肌と大粒の汗と下着のレース。
そして暗いサングラスの奥底に光る冷たい目ーー
男は朦朧とした意識の中、見上げた先の無表情の女を見て思わず
ーー綺麗だーー
と音にもならない声で呟いた。
続く。
~~~~~~~~~~~~
長くなったので二回に分けて明日更新します。
右京
| ホーム |